メリットとデメリット
派遣契約終了後にあいかわらず派遣を続けていく人もいれば、正社員として転職される方も珍しくありません。たしかに正社員のほうが待遇が良かったり、安定したりとメリットがあるわけですが、人によって価値観の違いなどもありますので一概にどちらが良いのかはいえません。
ではどのような方は派遣会社が向いているのでしょうか。
ひとつとして挙げられるのは、仕事・キャリア以外に自分の役割がある場合です。
家庭や育児との両立のために派遣を選んでいる方もすくなくありませんし、ほかにもやりたいことがあってプライベートの時間を充実させたいなら派遣のほうが良いといえるかもしれません。
さらになかには派遣をとおしてキャリアアップやスキルを磨きたいと思っている方もいます。
将来通訳を目指して通訳学校に通っているが、その前に将来役に立ちそうな仕事をみておきたいというように活用されている方がいます。
そのような場合、派遣会社の契約期間の短さや、時間の融通性はプラスになりますので派遣としての働き方にはメリットがあるといえるでしょう。
しかしこのような派遣社員にもいくつかのデメリットがあります。
少し前に「派遣切り」という言葉が流行りましたが、安定していないのでいつやめさせられるのか分からないというのは精神的にもストレスになることは少なくありません。
また派遣会社によって待遇が悪かったりするのもデメリットでしょう。
なかにはボーナス・交通費が出ないのが当たり前という場合もあります。
また時給換算ですので、GWやお正月休みなどになるとその分の給料が少なくなってしまうというのは大きなデメリットでしょう。
またとくにある一定の年齢の方からすると派遣社員の信用度はどうしても低くなってしまいます。
またこうした信用度は銀行の住宅ローンにまで影響する場合もあり、短期派遣社員の場合は住宅ローンを受けるのも難しいといわれています。
また職場によっても派遣社員を邪険に扱うような会社があり、雑用ばかりさせられてろくなスキルも身につかないところもあるといわれています。
しかりサポートなどがしっかりしている派遣会社などでしたら、スタッフのキャリア形成を考えてくれるところもあるのでできればそのようなサポートがある派遣会社にするとよいでしょう。
このように派遣会社選びは大事で、なかには2重派遣や3重派遣の契約を結ばれており給料なども複数天引きされていたということもあります。
利用する際には信頼のおける派遣会社なのかを確認しておきましょう。